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王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法

よしもとばなな(新潮社)

 「王国 その1」の続編。
 都会でひとり暮らす雫石は、退屈で淋しくて、次第に気持ちがぼんやりしていく。お気に入りの商店街を発見したりして、少し元気を取り戻したり。そうかと思えば、TVにはまって罪悪感を持ってみたり。不安定な日々を送るのだった……。

 「その1」を読んだときに感じた透明感は「その2」では鳴りをひそめてしまった。代わりに説教くささが表面化してしまったようだ。
 精神的に苦しんでいる人が出すエネルギーは、実際に空気を汚す、などという表現は優しさがないように思えた。
 もちろん、良い部分もたくさんあった。楓が占いをする理由について、雫石が答えを見つけるシーンは悲しくもあたたかい。
70点
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