柚木麻子(新潮社)
婚活サイトで知り合った男性3人を殺害した容疑で逮捕された、梶井真奈子。
彼女の取材を始めた記者である里佳。
面会するたび、梶井の言動に翻弄され、次第に我を忘れてゆく里佳に、友人や恋人は危機感を抱くが……。
実際に起きた首都圏連続不審死事件をベースにしていて、梶井真奈子とは木嶋佳苗のことである。
事件が明るみに出た当時、世間はなぜ美しくも若くもない彼女が、複数の男性を騙せたのかと疑問に思った。
本書にあるその答え(らしきもの)は、彼女の貪欲さだ。
食べたいものを食べ、したいことをする、それが自分を女神たらしめ男性を惹きつける。
その自信になぜか打ちのめされた。
世間の女性たちが必死になってダイエットや自分磨きをしているのは無駄なのか? と。
梶井の対極にあったのが里佳だ。
女性らしさを嫌い、キャリアを積んできた彼女にとって、梶井は脅威だった。
しかし里佳には梶井が持つことができなかった、友人である伶子との女性同士の深い絆があった。伶子の暴走に戸惑うこともあった里佳だが、根底にあるのは信頼感、2人の友情には胸が熱くなった。
初めて読んだ作家だったが、語尾の長音記号や「!」の多用が気になった。
時代かなー。
70点
婚活サイトで知り合った男性3人を殺害した容疑で逮捕された、梶井真奈子。
彼女の取材を始めた記者である里佳。
面会するたび、梶井の言動に翻弄され、次第に我を忘れてゆく里佳に、友人や恋人は危機感を抱くが……。
実際に起きた首都圏連続不審死事件をベースにしていて、梶井真奈子とは木嶋佳苗のことである。
事件が明るみに出た当時、世間はなぜ美しくも若くもない彼女が、複数の男性を騙せたのかと疑問に思った。
本書にあるその答え(らしきもの)は、彼女の貪欲さだ。
食べたいものを食べ、したいことをする、それが自分を女神たらしめ男性を惹きつける。
その自信になぜか打ちのめされた。
世間の女性たちが必死になってダイエットや自分磨きをしているのは無駄なのか? と。
梶井の対極にあったのが里佳だ。
女性らしさを嫌い、キャリアを積んできた彼女にとって、梶井は脅威だった。
しかし里佳には梶井が持つことができなかった、友人である伶子との女性同士の深い絆があった。伶子の暴走に戸惑うこともあった里佳だが、根底にあるのは信頼感、2人の友情には胸が熱くなった。
初めて読んだ作家だったが、語尾の長音記号や「!」の多用が気になった。
時代かなー。
70点
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