忍者ブログ
ADMINWRITE
よしなしごとども 書きつくるなり
[1956]  [1955]  [1954]  [1951]  [1949]  [1948]  [1947]  [1946]  [1945]  [1943]  [1941
又吉直樹(小学館)

「なぜ本を読むのか」をテーマにしたエッセイ。
第一章「文学との出会い」が、意外な話がけっこうあって面白かったです。
無理して明るくふるまったり、暴力を振るったりしていた少年時代。
物静かな印象しかなかったので、大人相手でも「違う」と思ったら反論していた、というあたりは驚きました。

そして太宰治との出会い。
私も「人間失格」は衝撃を受けましたが、又吉少年ほどの一体感は得られなかったです。
あぁぁ一緒一緒、なんでオレのことが分かるん!? とまでは思えませんでした。男女の差もあるのかな。

しかし。
変な人間に生まれてきてしまった、もうどう生きていったらいいのか分からない、でも本に出会い、自分と同じ悩みを持つ人間がいることを知った、と筆者は書いていて、そこは共感できました。
知ったからといって何も解決はしないのですが……時代も空間も超えて「それな!」を言えることがうれしい。

自分をあほだと筆者は言いますが、語彙は豊富だし、文章の緩急のつけかたなど、本当にうまいなぁ(上から)と思いました。
あ、授業中に思考がワープする感覚は私もよくわかります、あれってあほの子に共通の症状なんですかね、ふふ。
80点

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
カレンダー
01 2025/02 03
S M T W T F S
2 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[01/30 まきまき]
[01/30 もか]
[01/23 まきまき]
[01/23 ぴーの]
[01/16 まきまき]
プロフィール
HN:
まきまき
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析

Designed by 湯月   Material by ウタノツバサ
Copyright c [ Back To The Past ] All Rights Reserved.

忍者ブログ [PR]