戸梶圭太(双葉社)
乳製品の最大手「雲印乳業」(雪印ではありません、念のため)の牛乳で、集団食中毒事件が起こった。
能無しの社長は「私は寝てないんですよ!」と逆切れし、役員たちは自らの保身のために右往左往。そんなとき、再建を賭けたリストラを断行する集団が現れ……。
おそらくフィクションなのだろうが、個々の登場人物がとても生き生きとしていて、アノ食中毒事件も内部的にはこうだったのだろうと思わせる迫力がある。会社の上層部のバカさ加減が、悲しくも苛つく。
かなり面白く読むことができたが、無駄な部分も散見された。社長をおちょくる謎の看護士や、宮部の交際相手など、本心が不明なままうっちゃられた登場人物がそれである。
80点
乳製品の最大手「雲印乳業」(雪印ではありません、念のため)の牛乳で、集団食中毒事件が起こった。
能無しの社長は「私は寝てないんですよ!」と逆切れし、役員たちは自らの保身のために右往左往。そんなとき、再建を賭けたリストラを断行する集団が現れ……。
おそらくフィクションなのだろうが、個々の登場人物がとても生き生きとしていて、アノ食中毒事件も内部的にはこうだったのだろうと思わせる迫力がある。会社の上層部のバカさ加減が、悲しくも苛つく。
かなり面白く読むことができたが、無駄な部分も散見された。社長をおちょくる謎の看護士や、宮部の交際相手など、本心が不明なままうっちゃられた登場人物がそれである。
80点
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