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残像に口紅を

筒井康隆(中央公論新社)

世界から言葉が1文字ずつ消えてゆく。「あ」が消えたら「あなた」も「ありがとう」も無くなる。物語は続く、最後の音が消えるまで。

アメトーーク「本屋で読書芸人」で大反響! という惹句にまんまと引っかかった。途中までは筆者の実験が面白くて、どこまでいけるのかな? と興味を持って読んだ。が、実験ありきなのでストーリーは二の次、次第に退屈になって読み進めるのがつらかった。
また、失われた文字のせいで表現できない言葉について、主人公が思い悩むシーンが多々出てくるのだが、こちらも喉元まで出てるのに感を味わうことになる。それが地味にイライラした。

英語なら26文字消せば物語が完結するであろう。それぐらいなら退屈しないかも。最後に「I」を残せば……けっこういけそう。
50点

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