津村記久子(講談社)
エッセイ集。とても面白かった。
短い文章に、思わず考え込んでしまうような深い内容が詰まっている。
筆者は会社で上司からパワハラを受けた。そこから逃げた(退職か異動かは不明)が、上司は逃げられるとわかると激怒していた。
このとき、上司のほうが筆者を必要としていた、もはや依存していたと彼女は言う。
こういう体質の人は何があっても満足できない。不愉快を察知するアンテナを立ち上げて、気に入らないことを受信し続けるという。それこそが、不幸だと。
自戒を込めて書くが、他人に当たってばかりいる人は、だいたいこういう思考回路になっている気がした。
いろいろな展覧会に出向いた感想、「素人展覧会(第一期)」も愉快だった。
作品名で検索して「ああ、これを見てこう思ったんだ!」と共有できることがうれしかった。
さらにうれしさ倍増なのがミュージアムショップの品揃えに言及しているところ。ミュージアムショップって私も大好きなのだ。
手当り次第買いたくなるのをぐっとこらえるのも醍醐味である。
95点
エッセイ集。とても面白かった。
短い文章に、思わず考え込んでしまうような深い内容が詰まっている。
筆者は会社で上司からパワハラを受けた。そこから逃げた(退職か異動かは不明)が、上司は逃げられるとわかると激怒していた。
このとき、上司のほうが筆者を必要としていた、もはや依存していたと彼女は言う。
こういう体質の人は何があっても満足できない。不愉快を察知するアンテナを立ち上げて、気に入らないことを受信し続けるという。それこそが、不幸だと。
自戒を込めて書くが、他人に当たってばかりいる人は、だいたいこういう思考回路になっている気がした。
いろいろな展覧会に出向いた感想、「素人展覧会(第一期)」も愉快だった。
作品名で検索して「ああ、これを見てこう思ったんだ!」と共有できることがうれしかった。
さらにうれしさ倍増なのがミュージアムショップの品揃えに言及しているところ。ミュージアムショップって私も大好きなのだ。
手当り次第買いたくなるのをぐっとこらえるのも醍醐味である。
95点
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