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十二神将変

塚本邦雄(河出書房新社)

最初にあらすじを書くと決めているが、これは無理。
読了はしたものの、未だ頭の中がこんがらがっている。
言葉が私には難しすぎた……鰯の裂膾を肴に手酌でかれこれ小一時間、飾磨家の晩餐は終らうとしてゐるのに……この出だしだけで諦めるべきだった。
1974年に刊行されたそうだが、だったら旧仮名遣いではなく普通でよかったのでは? という疑問が消えなかった。

これから挑戦しようとしているかたにひとつアドバイス(クソバイス?)するなら、表題にある十二神将について説明されている箇所があるが、そこは流しても大丈夫。
これ、理解して覚えないとまずい? と思って栞をはさんでおいたが、ストーリー上さして重要ではない、はず。
もちろん理解していたほうが深く味わえるのであろうが面倒すぎた。

この作品の本題は流麗な言葉遊びを楽しむところにあるようだ。殺人事件の謎解きという側面もあるのだが、犯人が脇役くさくてちょっと興ざめだった。
思わせぶり、かつ最後まで謎のままな部分も多く、純粋にミステリーを楽しむ作品ではない。
30点

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