辻仁成(角川書店)
美術絵画の修復士の順正。彼には忘れられない約束があった。八年前に別れた恋人あおいとの再会の約束。
恋愛小説のサンプルのような小説である。男性には図抜けた才能があり、女性は儚げに美しく、そして舞台はフィレンツェ・ミラノ・東京。
よくまあ臆面もなく、と思う。しかし、作者の筆力が題材の陳腐さを上回っているようだ。
登場人物の誰にも感情移入できないし、展開も予想通り。それでも読後感が不快でないのは、あおいの愛され具合に多少は心惹かれるからか。
65点
美術絵画の修復士の順正。彼には忘れられない約束があった。八年前に別れた恋人あおいとの再会の約束。
恋愛小説のサンプルのような小説である。男性には図抜けた才能があり、女性は儚げに美しく、そして舞台はフィレンツェ・ミラノ・東京。
よくまあ臆面もなく、と思う。しかし、作者の筆力が題材の陳腐さを上回っているようだ。
登場人物の誰にも感情移入できないし、展開も予想通り。それでも読後感が不快でないのは、あおいの愛され具合に多少は心惹かれるからか。
65点
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