桜木紫乃(集英社)
北海道の釧路湿原を見下ろす位置に建つラブホテル「ホテルローヤル」。客、経営者、従業員と視点を変えて語られる7つの物語。
ラブホ、で期待するような淫靡な作品はなくて、どれも何かしらの悲しみを背負った人々の物語となっています。
一番心に響いたのは『星を見ていた』。
60になるミコはホテルローヤルで清掃のパートをしています。中卒で働きづめに働いて、怠け者のダンナを支えていて、3人の子どもは家に寄り付きもしない。
自分の人生なんて無くて、でも懸命に毎日生きてて、なのにさらに悲惨な目に遭う……よくあるパターンなんだけど、善良なミコの初・絶望が胸に迫りました。
ラストシーンでの星の瞬きが、明日への希望ってことかな、ちとクサいけどさ。
85点
北海道の釧路湿原を見下ろす位置に建つラブホテル「ホテルローヤル」。客、経営者、従業員と視点を変えて語られる7つの物語。
ラブホ、で期待するような淫靡な作品はなくて、どれも何かしらの悲しみを背負った人々の物語となっています。
一番心に響いたのは『星を見ていた』。
60になるミコはホテルローヤルで清掃のパートをしています。中卒で働きづめに働いて、怠け者のダンナを支えていて、3人の子どもは家に寄り付きもしない。
自分の人生なんて無くて、でも懸命に毎日生きてて、なのにさらに悲惨な目に遭う……よくあるパターンなんだけど、善良なミコの初・絶望が胸に迫りました。
ラストシーンでの星の瞬きが、明日への希望ってことかな、ちとクサいけどさ。
85点
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