川上弘美(中央公論新社)
38歳の主婦、菜月は街中で昔付き合っていた彼氏の母親と、偶然再会する。彼女は「これでよろしくて? 同好会」に菜月を誘う。その会とは、日常のちょっと引っ掛かることについて、女性四、五人で忌憚なく意見交換をする、というものだった……。
不思議な作品だった。本当に川上氏が書いたのだろうか? 俗っぽいというか、レベルが低いというか、種々納得できなかった。
女性同士の飾らない会話、嫁姑問題、とくると誰が書いても薄っぺらい話になってしまうということか。
まぁそれでもきらりと光る部分は、いくつかあったのだが。例を挙げるなら会員の一人がのたまった、
「男の子はばかでかわいい。成績がどうの、という話ではなくて、ともかく息子っていうものはばかなのよ」という主旨のセリフ。
私に息子はいないが、なんだか分かる気がした。計算していない素のかわいさが、男の子にはありそうだ。
60点
38歳の主婦、菜月は街中で昔付き合っていた彼氏の母親と、偶然再会する。彼女は「これでよろしくて? 同好会」に菜月を誘う。その会とは、日常のちょっと引っ掛かることについて、女性四、五人で忌憚なく意見交換をする、というものだった……。
不思議な作品だった。本当に川上氏が書いたのだろうか? 俗っぽいというか、レベルが低いというか、種々納得できなかった。
女性同士の飾らない会話、嫁姑問題、とくると誰が書いても薄っぺらい話になってしまうということか。
まぁそれでもきらりと光る部分は、いくつかあったのだが。例を挙げるなら会員の一人がのたまった、
「男の子はばかでかわいい。成績がどうの、という話ではなくて、ともかく息子っていうものはばかなのよ」という主旨のセリフ。
私に息子はいないが、なんだか分かる気がした。計算していない素のかわいさが、男の子にはありそうだ。
60点
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