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荻原浩(新潮社)

 とある広告代理店が、新しい香水を発売するために、女子高生たちにある噂を吹き込む。
 「レインマンというレイプ魔が女性の足首を切断するらしい。が、その香水をつけていれば襲われずに済む」と。
 またたく間に噂は広がり、戦略は成功したかにみえた。しかしその後足首のない他殺体が発見され、噂は現実となる……。

 どの場面も現実感があってとても良かった。主人公の刑事・小暮と、その娘の会話。渋谷にたむろする少女たちの生態。そして少女が犠牲者となるシーン。どれもうまい。
 また、無駄な登場人物がいないため、ストーリーがとても分かりやすかった。分かりやすいのに犯人は文章の中に巧妙に隠されていて、正体が明かされるまで興味を持って読むことができた。
 そして最後の一行。そうきたか。小暮の今後が気になるところである。
80点
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