岡田斗司夫(幻冬舎)
朝日新聞に掲載された人生相談をまとめたのが本書。
筆者がどのように回答を導き出しているのか、その道筋が丁寧に書かれている。例として面白かったのが「思考フレームの拡大」。
会社の若手社員がツイッターをしているのを見付けた。会社のこと、上司の悪口などが書かれていた。自分は彼に注意すべきか? という相談。それに対しての答えは「会社の上司としてではなく、同じネットユーザーとして彼に言うべき」というもの。
社会的な立場より前に、まず俺たちはネット市民である、というように思考フレームを拡大すると答えが見えてくるという。抜群の説得力である。実はこの話には後日談があり、相談者は若手社員に、回答にあったような注意をし、彼も素直にそれを聞き入れ会社のくだらないことは書かなくなったそう。頭ごなしに注意していたら、このような結果は生まれなかったかもしれない。八方まるく収まってめでたしめでたし、である。
他にも興味深い相談、回答がたくさん掲載されていて、人生相談好きにとってはたまらない一冊であった。
85点
朝日新聞に掲載された人生相談をまとめたのが本書。
筆者がどのように回答を導き出しているのか、その道筋が丁寧に書かれている。例として面白かったのが「思考フレームの拡大」。
会社の若手社員がツイッターをしているのを見付けた。会社のこと、上司の悪口などが書かれていた。自分は彼に注意すべきか? という相談。それに対しての答えは「会社の上司としてではなく、同じネットユーザーとして彼に言うべき」というもの。
社会的な立場より前に、まず俺たちはネット市民である、というように思考フレームを拡大すると答えが見えてくるという。抜群の説得力である。実はこの話には後日談があり、相談者は若手社員に、回答にあったような注意をし、彼も素直にそれを聞き入れ会社のくだらないことは書かなくなったそう。頭ごなしに注意していたら、このような結果は生まれなかったかもしれない。八方まるく収まってめでたしめでたし、である。
他にも興味深い相談、回答がたくさん掲載されていて、人生相談好きにとってはたまらない一冊であった。
85点
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