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よしなしごとども 書きつくるなり
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井上荒野(文藝春秋社)

 両親が事故死し、姉の椿、妹の杏、その夫・迅人はペンション「だりや荘」を切り盛りすることになる。表面は穏やかな生活が始まるが、椿と迅人は道ならぬ恋に落ちてゆく……。

 こんなに読み手を苛つかせる小説も珍しいだろう。妹の夫とも見合い相手の男性とも関係を続ける椿。彼女は美しく危うげで「妖精のよう」と他人に評される。ただの精力絶倫なだけの女性が、妖精とは恐れ入った。
 相手の迅人も、人間として下の下だ。どちらの女性もちゃんと愛していると彼はのたまう。そこには罪悪感の欠片もない。
 加えて、バイトすることになった翼という青年も、ほどなくして杏と関係を結ぶ。揃いも揃って肉欲の権化ではないか。
 ラストも後味の悪いラストで、やっぱり途中で読むのをやめれば良かったと後悔しきりであった。
20点
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