伊坂幸太郎(東京創元社)
大学生になりたての椎名は、引っ越してきたアパートで奇妙な青年と出会う。河崎と名乗る彼は、いきなり「書店を襲って広辞苑を奪おう」と持ち掛けてきた。彼の真意を掴みかねた椎名は、取りあえず申し出を断るが……。
二年前に起きた事件と、現在の出来事がゆっくりと近付いてくる描き方が、とても上手い。
登場人物も、みな魅力的で飽きさせない。ブータンから来たという優しいドルジ。向う意気が強くて個性的な琴美。飄々として女好きな河崎。唯一、ごく普通な椎名。
彼らのいきいきとした会話が、ストーリーの奥行きをさらに深めている。
95点
大学生になりたての椎名は、引っ越してきたアパートで奇妙な青年と出会う。河崎と名乗る彼は、いきなり「書店を襲って広辞苑を奪おう」と持ち掛けてきた。彼の真意を掴みかねた椎名は、取りあえず申し出を断るが……。
二年前に起きた事件と、現在の出来事がゆっくりと近付いてくる描き方が、とても上手い。
登場人物も、みな魅力的で飽きさせない。ブータンから来たという優しいドルジ。向う意気が強くて個性的な琴美。飄々として女好きな河崎。唯一、ごく普通な椎名。
彼らのいきいきとした会話が、ストーリーの奥行きをさらに深めている。
95点
PR
この記事にコメントする