泡坂妻夫(新潮社)
昔、筆者の「生者と死者」という作品を読んで、そのときも度肝をぬかれたが、この作品も甲乙つけがたいすごい仕掛けが施されている。こんな本は、世界にこれ一冊かもしれない。そう思うと(変な言い方になるが)筆者の懸命な遊び心には感服するばかりだ。
非常に楽しませてもらった、が身近に筆者のような人がいたら、その粘り強さは何かと面倒くさそうではある。
新興宗教である惟霊講会は、信徒180万人を抱える巨大な団体。教祖である桂葉華聖は、自分の後継者を誰にするかで悩んでいた。
2人の候補者の思惑が錯綜するなか、ひょんなことからヨギ ガンジー(あやしげな探偵)と弟子たちが、その跡目騒動に巻き込まれてゆく……。
2人の候補者の思惑が錯綜するなか、ひょんなことからヨギ ガンジー(あやしげな探偵)と弟子たちが、その跡目騒動に巻き込まれてゆく……。
昔、筆者の「生者と死者」という作品を読んで、そのときも度肝をぬかれたが、この作品も甲乙つけがたいすごい仕掛けが施されている。こんな本は、世界にこれ一冊かもしれない。そう思うと(変な言い方になるが)筆者の懸命な遊び心には感服するばかりだ。
非常に楽しませてもらった、が身近に筆者のような人がいたら、その粘り強さは何かと面倒くさそうではある。
75点
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