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映画「バベットの晩餐会」

NHK-BSで放送されたのを録画して観ました。

19世紀、ユトランドの片田舎に美しい姉妹・マーチーネとフィリパが暮らしていた。
牧師だった父親亡きあと、老境となっても二人は同じように清廉な生活をしていた。
若い頃には姉であるマーチーネには士官のローレンスが、妹のフィリパには歌手のパパンが求婚するも、父親の想いを汲み取って結婚することはなかった。
やがて父親の生誕100年を記念して、二人はささやかな晩餐会を催し、村人たちを招こうと計画する。
そこで家政婦であったバベットが二人に、フランス料理でもって晩餐会を仕切らせて欲しいと申し出る。
戸惑う姉妹であったが、バベットの希望を叶えることにする……。

凝った演出やセリフはないけど、じんわりと心に響く良き映画でした。
本当に姉妹が美しくて男どもが夢中になるのも無理はない、それゆえ年老いた姿が物悲しくてその対比が残酷な気がしました。
後半はバベットが作る豪華な料理の数々に目を奪われました。
彼女は宝くじが当たって1万フランを手に入れ、それでもって食材を調達するのです。
そうとは知らないマーチーネが生きたウミガメに驚いて悪夢を見るシーンは笑ってしまいました。天罰が下ると思い込んで、みんなに料理に興味を示してはダメだと言い出したり。

招かれた村人たちも高級食材とは無縁の人たち。
ただ一人、パパンの計らいで招かれたローレンスだけがその味に驚嘆する……うまい展開でした。
バベットの正体がラストで明かされますが、そこまで何となく冷淡で怖い雰囲気だった彼女が実は、という流れにゾクゾクさせられました。

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