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五味太郎(ブロンズ新社)
ずばり落書きを楽しむ本。
各ページにはそれぞれテーマがあって、土台となるモノクロの絵が描いてある。
そこに自由に絵を描き足す。
本屋で偶然見付けて、私も子供も一発で気に入って買った本。
まずテーマが面白い。
デカいうずまきが描かれているページは「くるくるくるっと、やりましょう」。
砂山みたいなところにアリが一匹、のページは「おさとうの山です ありさんをびっしりかきましょう」。
さくらんぼだらけのページは「36こだけぬりましょう」。
あらかじめ描いてある五味氏の絵もいつもながら素晴らしい。
ずばり落書きを楽しむ本。
各ページにはそれぞれテーマがあって、土台となるモノクロの絵が描いてある。
そこに自由に絵を描き足す。
本屋で偶然見付けて、私も子供も一発で気に入って買った本。
まずテーマが面白い。
デカいうずまきが描かれているページは「くるくるくるっと、やりましょう」。
砂山みたいなところにアリが一匹、のページは「おさとうの山です ありさんをびっしりかきましょう」。
さくらんぼだらけのページは「36こだけぬりましょう」。
あらかじめ描いてある五味氏の絵もいつもながら素晴らしい。
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ロベルト・インノチェンティ、J.パトリック・ルイス(BL出版)
海辺にたつホテル「ラストリゾート」。
いろいろな人が行き交うホテルで、想像力を失くした絵描きは、それを見つけ出せるのか?
細部まできっちりと描かれた絵が素晴らしい。
ドレスが描くドレープ、静かに揺れる夜の波、石畳の質感、どれもこれも美しい。
個性的な登場人物たちは、一体誰? と疑問に思うが、あとがきにも書かれているとおり、誰でもかまわないのであろう。
それこそ、自分なりの「想像力」を働かせて読む作品?
海辺にたつホテル「ラストリゾート」。
いろいろな人が行き交うホテルで、想像力を失くした絵描きは、それを見つけ出せるのか?
細部まできっちりと描かれた絵が素晴らしい。
ドレスが描くドレープ、静かに揺れる夜の波、石畳の質感、どれもこれも美しい。
個性的な登場人物たちは、一体誰? と疑問に思うが、あとがきにも書かれているとおり、誰でもかまわないのであろう。
それこそ、自分なりの「想像力」を働かせて読む作品?
バーバラ・クーニー(ほるぷ出版)
海を見下ろす丘の上に暮らす老婆、ルピナスさん。
世界中を旅した彼女には、ひとつの「しなくてはならないこと」が残っていた。
それは世の中を、もっと美しくすること。そのために、彼女はあることを実行する……。
この絵本の素晴らしさは、何と言っても絵の美しさであろう。
板に水彩絵の具で描き、色えんぴつでアクセントを付けた、という画法は、本当に色の対比が美しくて、隅ずみまで眺めたくなるほど細やかだ。
寂しいシーンは色彩がグレー味を帯び、心温まるシーンでは緑色がいきいきと描かれている。
ストーリーと絵のイメージがぴったりと一致していることも特筆すべき点であろう。
海を見下ろす丘の上に暮らす老婆、ルピナスさん。
世界中を旅した彼女には、ひとつの「しなくてはならないこと」が残っていた。
それは世の中を、もっと美しくすること。そのために、彼女はあることを実行する……。
この絵本の素晴らしさは、何と言っても絵の美しさであろう。
板に水彩絵の具で描き、色えんぴつでアクセントを付けた、という画法は、本当に色の対比が美しくて、隅ずみまで眺めたくなるほど細やかだ。
寂しいシーンは色彩がグレー味を帯び、心温まるシーンでは緑色がいきいきと描かれている。
ストーリーと絵のイメージがぴったりと一致していることも特筆すべき点であろう。
荒井良二(プチグラパブリッシング)
小さな女の子ルフランは、森で男の子に出会う。
「わたし ルフラン あなたは?」
「ぼく ケナゲナ」
……ふたりは けらけら わらいました
絵がおもしろい。へたうまっぽくてポップで。
そうかと思えば、緑が美しい一面の大草原が出てきたりして、メリハリもある。
内容も分かりやすくて良い。
二人がブランコで遊ぶシーンなどは、とても楽しそうで思わず笑ってしまうほどであった。
小さな女の子ルフランは、森で男の子に出会う。
「わたし ルフラン あなたは?」
「ぼく ケナゲナ」
……ふたりは けらけら わらいました
絵がおもしろい。へたうまっぽくてポップで。
そうかと思えば、緑が美しい一面の大草原が出てきたりして、メリハリもある。
内容も分かりやすくて良い。
二人がブランコで遊ぶシーンなどは、とても楽しそうで思わず笑ってしまうほどであった。
マーガレット・マヒー、スティーブン・ケロッグ(ほるぷ出版)
ロバートがある日学校から帰ろうとしたら、一匹のカバが後を付いてきた。
家までカバは付いてきて、翌日はまた学校まで付いてきた……。
少し古めかしい絵がノスタルジックで良い。
しかも細部まで見ると、いろいろな小技が効いているのだ。
窓から教室を覗くカバ、階段の手すりを滑る子ども、生徒たちが帰る時には疲れ果てた様子の先生などなど、遊び心いっぱいだ。
ストーリーも馬鹿馬鹿しくて良い。
庭がカバだらけになってやっと行動を起こしたパパ……遅いって。
ロバートがある日学校から帰ろうとしたら、一匹のカバが後を付いてきた。
家までカバは付いてきて、翌日はまた学校まで付いてきた……。
少し古めかしい絵がノスタルジックで良い。
しかも細部まで見ると、いろいろな小技が効いているのだ。
窓から教室を覗くカバ、階段の手すりを滑る子ども、生徒たちが帰る時には疲れ果てた様子の先生などなど、遊び心いっぱいだ。
ストーリーも馬鹿馬鹿しくて良い。
庭がカバだらけになってやっと行動を起こしたパパ……遅いって。