内田百閒(パロル舎)
短編集。六つの作品が収められている。
『件(くだん)』がよかった。
からだが牛で顔だけ人間の「件」になってしまった「私」。
「件」は何らかの予言をするというが「私」は何を予言したらいいのか分からない。
人々が集まってきて途方に暮れる「私」。
百閒の謎めいた文章もすばらしいが、版画がまた良い。
おどろおどろしく、それでいてどことなく滑稽。
「件」のラストの絵がカバーにも描かれているが、物語のラストのおかしみをうまく表現していると思う。
短編集。六つの作品が収められている。
『件(くだん)』がよかった。
からだが牛で顔だけ人間の「件」になってしまった「私」。
「件」は何らかの予言をするというが「私」は何を予言したらいいのか分からない。
人々が集まってきて途方に暮れる「私」。
百閒の謎めいた文章もすばらしいが、版画がまた良い。
おどろおどろしく、それでいてどことなく滑稽。
「件」のラストの絵がカバーにも描かれているが、物語のラストのおかしみをうまく表現していると思う。
PR
この記事にコメントする