米澤穂信(東京創元社)
体調を崩して銀行員を辞めた長一郎が始めた商売は、探偵事務所。犬捜しを専門にしたかったのだが、最初に舞い込んだ仕事は人捜し。学生時代の後輩・半田も仲間に加わり、長一郎は調査に乗り出すが……。
人命にかかわるような重大事件と、どうでもいいような事件がランダムに起きて、その落差が面白かった。まじめとおふざけ、それは長一郎と半田の性格でもあった。2人の対比もまた物語に陰影をつけている。
体調を崩して銀行員を辞めた長一郎が始めた商売は、探偵事務所。犬捜しを専門にしたかったのだが、最初に舞い込んだ仕事は人捜し。学生時代の後輩・半田も仲間に加わり、長一郎は調査に乗り出すが……。
人命にかかわるような重大事件と、どうでもいいような事件がランダムに起きて、その落差が面白かった。まじめとおふざけ、それは長一郎と半田の性格でもあった。2人の対比もまた物語に陰影をつけている。
終盤で、人捜しも大詰めを迎えるわけだが、意外にも緊張感あふれるシーンが繰り広げられる。たかが人捜し、だったのに……そのあたりの展開も読みごたえがあった。
80点
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