山内マリコ(幻冬舎)
短編集。8つの作品が収められている。
『やがて哀しき女の子』が良かった。
元タレントのあかねと、友だちの南。20代も半ばを過ぎた彼女たちは婚活を始めるが……。
この年頃の女性の「あるある」がいっぱい詰まっている作品である。まともな恋愛も出来ていないのに、早く結婚したいと焦る気持ち。無為に過ぎてゆく日々と、年を取ることへの恐怖。
TSUTAYA、ZOZOTOWNなどの身近な単語をちりばめて、リアルにストーリーは進んでいく。
他の作品も、特別な存在であるはずの私と、ありふれた日常に埋もれていく私、で揺れる女たちを描いていて、これまたリアル。
それぞれにちょっとずつ登場する椎名という男性が、関わる女性によって違う人物像になるのも面白かった。クラスに1人はいそうな椎名クン、地方都市の象徴のよう。
70点
短編集。8つの作品が収められている。
『やがて哀しき女の子』が良かった。
元タレントのあかねと、友だちの南。20代も半ばを過ぎた彼女たちは婚活を始めるが……。
この年頃の女性の「あるある」がいっぱい詰まっている作品である。まともな恋愛も出来ていないのに、早く結婚したいと焦る気持ち。無為に過ぎてゆく日々と、年を取ることへの恐怖。
TSUTAYA、ZOZOTOWNなどの身近な単語をちりばめて、リアルにストーリーは進んでいく。
他の作品も、特別な存在であるはずの私と、ありふれた日常に埋もれていく私、で揺れる女たちを描いていて、これまたリアル。
それぞれにちょっとずつ登場する椎名という男性が、関わる女性によって違う人物像になるのも面白かった。クラスに1人はいそうな椎名クン、地方都市の象徴のよう。
70点
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