川上弘美(新潮社)
「セックスと性欲のふしぎを描くみずみずしく荒々しい作品集」
と帯に書かれていて、一瞬購入をためらってしまった。そういうこともあって、ネット書店がはびこる(←ひどい言い草)のか。
閑話休題。
『aqua』が良かった。水面(みなも)という女の子の独白で物語は進む。小3から高校という、けっこう長いスパンの女子の日常が、細やかに描かれている。
生理が始まっている子、いない子、ブラジャーをつけている子、いない子。放課後のこっくりさん。汗くさい男子。電車で遭う痴漢。友人と何気ない会話をしていても、まったく関係ない性にまつわることどもが頭をかすめる。
この年頃の女の子のゆらぎが、まっすぐに表現されていて、懐かしいような胸苦しいような気持ちになった。
生理が始まっている子、いない子、ブラジャーをつけている子、いない子。放課後のこっくりさん。汗くさい男子。電車で遭う痴漢。友人と何気ない会話をしていても、まったく関係ない性にまつわることどもが頭をかすめる。
この年頃の女の子のゆらぎが、まっすぐに表現されていて、懐かしいような胸苦しいような気持ちになった。
80点
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