小川洋子(集英社)
どうやら作家であるらしい「私」の日記。
どうやら作家であるらしい「私」の日記。
苔料理専門店など、非現実的な設定があるかと思えば、記憶の中にだけある「有名な作家」の作品を盗作してしまう話など、リアルさにヒヤリとさせられる部分もあったり。
小さな幻想を無理なく積み重ねていくこの手法、小川氏のセンスが光る。
時間も場所もゆらゆらと変わってゆく。が、「私」の適応力は一定で、何が起きても適当にやり過ごす。「私」の飄々とした物言いに、筆者である小川氏の雰囲気を重ねてみたが、大きく外れてはいない気がする。
小さな幻想を無理なく積み重ねていくこの手法、小川氏のセンスが光る。
時間も場所もゆらゆらと変わってゆく。が、「私」の適応力は一定で、何が起きても適当にやり過ごす。「私」の飄々とした物言いに、筆者である小川氏の雰囲気を重ねてみたが、大きく外れてはいない気がする。
70点
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