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よしなしごとども 書きつくるなり
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柳美里(河出書房新社)

昭和8年生まれの「私」は福島の海辺やときには北海道まで出稼ぎに行っていた。そして東京五輪の前年である昭和38年に、妻や子どもを残して東京へ出稼ぎに行く。活気あふれる東京、男は懸命に働くが……。

実母と同じ年生まれの主人公が必死に生きようとする姿に心うたれた。
ただ実直に生きているだけなのに貧しさから抜け出せず、家族にも次々に不幸が降りかかる。自身もやがて上野でホームレスとなる。
この作品を読むと、ホームレスが特殊な人だとは思えなくなる。コロナ禍の今は特に気付けばホームレス、という人がたくさんいそうである。

物語の根底には天皇制とは何なのか? という問いもある。
天皇家の誰かが上野周辺の施設へ来るとき、ホームレスたちは小屋を畳んで立ち退かなければならない。それは「山狩り」と呼ばれ、雨だろうが真冬だろうが貼り紙ひとつで彼らは排除される。
これは皇族かホームレスのどちらかが悪いのか? その答えは書かれていない。
同じ時代に同じ国に生まれても、人々の人生には天と地ほどの差が生まれ得る、という当たり前の事実に震えるばかりである。
80点

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あらら、悩んでいても時間は容赦なく過ぎ去ってゆくね。
ダンナとは相変わらず冷戦状態です。
考えれば考えるほど、なんて女々しいヤツなんだ感が増すばかり。
私にあんなこと、こんなこと言われて嫌だったとか言いやがって、なんでその時に言わないで溜めておいて後で言うんだよ、まったく。
休日には一緒に近所をウォーキングなんかして、ママ友には「仲がいいんだねー」なんか言われてたけど、もうそんなこともできないわ、うん。
物言えば唇寒しだよ。
だって何がヤツの気に障るのか訳わからんから。

もう修復はできないよね、この関係性。
言っちゃいけないことまで、アイツは言ったし。
離婚なのか、そうなのか?
もう子どもも手を離れたし、いいっちゃいいんだけど経済的なことがやっぱり問題だよね……自分の年金が出るまでは我慢すべきなのか、60歳になれば単身でも公営住宅に入れるっていうし(←調べた)、でも1日1日が嫌すぎるし。

そんな暗黒の日々、初めてツイの複アカを作ってみました。
そっちで愚痴三昧。
なにこれ楽しいんだけど。

萩原葉子(小学館)

父親が亡くなり、その娘・ふたば(←漢字が出ない)は叔父たちの手によって財産を奪われてしまう。さらに戦争が暗い影を落とす中、結婚によってしあわせになろうとするふたばだったが、夫・和夫は暴君と化す。
詩人・萩原朔太郎の長女である筆者の、自伝的小説。

「蕁麻の家」はずいぶん前に読んで内容はよく覚えていないが、その悲惨さに度肝を抜かれたことだけは心に残っている。その続編である本作品もまた救いがない物語であった。
どうしてこんなに狡い人でなしばかりが筆者の周りに集結しているのか。
詐欺まがいの手法で父・朔太郎の著作権を奪う叔父。口汚くふたばを罵る叔母たち。
自らのコンプレックスからふたばに暴力三昧の夫。
特に夫の和夫は通訳というインテリジェンスに富む職業に就きながら、出自に異常な負い目を感じていて妻につらくあたる。
プライドが高すぎる夫というのは本当に厄介だ。あらゆることを猜疑の目でみてくるし、妻を敵対視することが止められないのだ。

唯一、この小説で温かさを感じたのは、朔太郎の友人である三善琢治(三好達治だと思われる)の存在である。ふたばと会い、著作権や彼女の生活について心配し助言するシーンは、本当に優しさにあふれていた。
95点

先週末のことです。
ダンナの別荘という名の古民家のことを、正月に帰省したら実家のみんなに言うんでしょ、みんななんて言うかね? と私が聞いたら
ダ「そんなふざけたマネして! って言われると思ってる?」
私「いやいや全然。ただ二人は仲が悪いの? って言われるかもね」
そしたらダンナがしみじみとした口調で
「オレを自由にさせてくれよ……一人になる時間が要るんだよ」
「え、冗談だよね?」
「ううん、冗談ではない」

さぁ、この発言をどう思います?
私はキレたよね。
結婚して以来、あなたは自由に生きてきたではないか?
それで最初のころはすごく揉めたよね?
金も無いのにゴルフ三昧だったよね?
と言うと、ゴルフなんて仕事半分だった、行くからには楽しみたいと練習もよくしてたけど……とダンナ。
「っていうか今は在宅勤務も多いし、そっちだって一人になりたいと思ってるんじゃないの? よく亭主が濡れ落ち葉で困るーとか聞くし」
「はぁ? お昼ごはんの用意するのだけは正直面倒だなと思うときはあるけど、そのほかで邪魔だとか言ったことある?」
「それは無いけど……」
「私ら、お互い自由にやってきたよね? お互い文句も言わずに。なのに自由が無いって思われてたんだ、ショックだわ」
「あ、うん……」

だいたいゴルフ以外でも釣りだ、登山だ、テニスだ、家に居るかと思えば日曜大工だって、好き勝手やってきたくせに。
私が仕事をしていたときだって、土日の家事はあんたがやれとばかりにしれーっと遊びに行っちゃう人だったくせに。
なのに「オレは我慢してきた」風味で一人になりたいだ? 我慢してきたのは誰だよって話だ。
と怒りが収まらず、その日以来口をきいてませんの。

話し合いをしたいけど、何しろ毎日飲酒する人だし、飲んでる状態のときの会話は覚えてないとか言う人だし、まったくもう。
ワンコさえいなけりゃ家出するレベルで私怒ってます。

を映画館で見てきました。
12月1日は映画の日なので割引よね、と思ったら大間違い、どんな割引も無し! そして3,300円! まったく5人にはびっくりさせられるぜべいべー。

それはさておき。
いちばん近いTOHOシネマズだと3つのスクリーンで上映されてました。
そんなに込んでるんか!? とビクビクしながら行きましたが、空いてたよ。

それはさておき。
んもう出だしから涙が出て困りました。
このツアーは私も見に行ったけど、その時の興奮やら、「もうこの5人でのライブは無いんだな……」という絶望やらで、感情がぐちゃぐちゃで。
まぁ多少、いやたくさん泣いたって大丈夫、ずーっと大音量で歌、歌、歌だから。
MCはほとんどカットされてて、とにかく歌ってた。
長めのフィルムでしたが、本当にあっと言う間でした。
ラストの5×20でもまた涙。
はぅぅ。

あくまで私見ですけど、大野くんの表情が冴えない気がしました。
あー疲れた、やらなくちゃいけない事はやるけど、それ以上はちょっと……そんな感じ。
他の4人の全力感と比べると物足りないなーって。
おおちゃんはいつもこんな感じなの! 知らないの!? バカじゃないの!? って言われそう(被害妄想含む)だけどさ。ふっ。

あと1回くらいは見に行きたい気持ち。

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