忍者ブログ

オー! ファーザー

伊坂幸太郎(新潮社)

 高校生の由紀夫には父親が4人いる。母親が4股をかけた結果、そうなってしまったのだ。個性豊かな4人に囲まれ、それでもグレもせず、まっとうに育った由紀夫。
 そんな彼に、次々に事件がふりかかる。窮地に立たされた彼を救ったのは?
 4人の父親が、とにかく面白い。博識だが奥ゆかしい悟。勘が鋭くてギャンブラーな鷹。中学教師にしてケンカの達人、勲。元ホストで、女性とみれば口説かずにはいられない葵。こうして列挙するだけでも何かが巻き起こりそうな予感がするではないか。
 ストーリーも伊坂氏お得意の「いろいろ起こったのち大団円」となっていて、その流れに心地よく身を任せることができた。
 勝手知ったる伊坂ワールド、でも飽きさせないのはさすがだ。
90点

ワタシの一行
「あのな、大人の役割は、生意気なガキの前に立ち塞がることなんだよ。煩わしいくらいに、進路を邪魔することなんだよ」(文庫 P.165)
PR

アサーションだよ、とドヤ顔のダンナ

ずーっと悩みの種だった、向かいの家のピアノ騒音。
最近、連日、朝夕、弾きまくり。

夏休み中もそんな調子だったため、娘は涼しい日でも窓を閉め切って、エアコンをかけ、その音から逃れていました。
なんであっちは窓全開で弾いているのに、ウチがそんなことしなきゃいけないの?
と娘とふたり、イライラは募るばかり。

ダンナはあまり家にいないので「ふーん」って調子でしたが、
「中3で受験なのに、余裕じゃね?」
「つか、子どもより親(ママは元ピアノ教師)のほうが弾いてるよね」
「うんうん、しかもタッチが強いから響くわー」
「もう家に帰ってくるのが憂鬱だわー」
と私と娘がやいやい言っていたら、ついに
「オレが電話する」
って。

で、昨日ダンナが連絡してくれたようです。

「何て言ったの?」
「お願いがあります、窓を閉めてピアノを弾いてもらえませんか? って」
「そしたら?」
「子どもが学校のコンクールだか何かで弾くので、最近練習量が増えていたんだって。うるさかったですか? って聞かれた」
「聞こえてるかな~? ま、でもいっか、と思っていた感じ?」
「そうだね。とにかく『うるさい』とは言わなかった。窓を閉めて欲しいってことを重ねて言ったよ。そしたら『分かりました』って」。

なるほど、うまいねぇ。
「うるさいです」
って言っちゃったら文句になっちゃうもんね、相手の態度が硬化するおそれがあるわね。

と人の話なら冷静に聞けるんだけどね。
きっと私が電話してたら交渉決裂、テポ○ンが飛んでくるところだったよ。


輝いていたあの頃

昨日娘が感に堪えない様子で
「あぁ毎日学校が楽しくてしょーがない!」
と言いました。

ここんとこ、来月に予定されている研修旅行の日程などを友だち同士で決めているらしく。
その打ち合わせ、というかおしゃべりが
「ちょーーー楽しいんだよ~」
だそうで。

それを聞いていたダンナが
「小学校より楽しい?」
と聞くと
「ぜんっぜん楽しい。今まで生きてきて今が一番だよ」。

ふーん。
よござんしたね。←何か納得できかねる母

そこから「今まででいつが一番楽しかったか?」という話になりまして。

ダンナは
「オレはいつも前は良かったって思うんだよなぁ。中学では『小学校は良かった』、高校では『中学は良かった』ってさ」。

へぇ~、意外。
常に前向き、今をエンジョイするオレ! ってイメージなんだけど。

私はいつかな。
30歳前後が良かったかな。仕事仲間といっぱい遊んで、楽しかったなぁ。

するとダンナが
「あ~はいはい、だいぶおだてられて調子にのってたよね」。

なんか言葉にトゲがあるような気がするのだが気のせいか?


早起きは……

↓の記事にからんで、ワタシの一行をツイッターに載せてみた。

そしたら作家名、作品名を書き忘れたので、あわてて修正した。
そしたら新潮文庫のサイトに載ったので、うれしくなってまたつぶやいた。
そしたら(たぶん)新潮社から発行されている本に限った企画だった。
けっきょく浮かれてつぶやいたモノを全部削除した。
注意力散漫な自分が嫌になった。 ←いまここ
***********************************

最近、毎日のように早朝に目が覚めてしまうのです。
まぁ原因は分かっているので、その原因に心の中で毒突きながら、ふとんの中で悶々と過ごします。
が。
んもう今日という今日は頭にきちゃって、3:50に起きてやったぜ。
まずはWiiを立ち上げて、つべで「ヨガ」を検索、30分ほど寝起きヨガをやってやったぜ。
外が明るくなってきたので、家の近所を30分ほど歩いてやったぜ。

早朝の街はウォーキングする人、ジョギングする人がけっこういまして、ほとんどの人が
「おはようございます」
って挨拶し合うのですね。
空気も澄んでいて、涼しくて、予想以上にいい気分。

やがて黄金色の朝日がのぼり、西の空まで朝焼けに染まっていました。
ありがとう、お日さま! 今日もワシはがんばるよ!
そんな気分になりましたとさ。


おしゃれのベーシック

光野桃(文藝春秋)

 装い、なかでもベーシックなものについて語られたエッセイ。

 はじめの数ページに、写真付きでベーシックアイテムが載っている。白シャツ、傘、トレンチコートなど。定番っていいな、と素直に思わせてくれるすてきな写真であった。つかみはOK、本文にも参考になる話がたくさんあった。
 黒い服ばかり選んでしまう人は、全身を黒以外のワントーンでまとめてみるところから始めよう、とか。
 香水を流行で買うなんてもってのほか、香水は肌の香りそのものなのだから、とか。
 外見とは思いやりである、自分のことを瞬時に相手に分かってもらうために、自分らしい外見を作ろう、とか。
 いざ実践するとなると難しいかもしれない。が、頭の片隅に置いておいても良さそうではある。
75点

ワタシの一行
「やっと見つけた似合う服は、捜し求めていた親友みたいな暖かい存在だ」(文庫 P.83)


カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 5
6 8 9 10 11 12
13 15 16 17 19
20 22 23 24 26
27 28 29 30

カテゴリー

フリーエリア

最新コメント

[04/06 まきまき]
[04/06 もか]
[03/25 まきまき]
[03/25 もか]
[03/25 まきまき]

プロフィール

HN:
まきまき
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

P R

カウンター

アクセス解析