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映画「ハチミツとクローバー」

Netflixでみました。
主演は櫻井くん、舞台は美大です。
竹本(櫻井翔)は美大に通うごく普通の大学生。はぐみ(蒼井優)に惹かれるが、才能あふれる彼女に臆することが多い。
いっぽう彼らの先輩である森田(伊勢谷友介)は天才肌の変人で、学内では傍若無人にふるまう。
はぐみと森田はお互いの才能を認め合って惹かれるが、極度の人見知りであるはぐみは、森田の真意をはかりかねて、時に傷つくのだった……。

アイドル映画かと思って(!)期待せずに見たのですが、なかなか面白かったです。
ほとんどの人は櫻井くん側(凡人)なわけで、天才オーラを巻き散らす人なんて滅多にいないわけで、自分の存在っていったい、と天に問いたくなりますよね。
そういうがっかり感がうまく描かれていたと思います。
がっかり、かーらーのー諦観っていうか、それでも僕は遠くからでも君をみてるよ、的な? なんだそれ。

対する天才2名の描き方は型通りだったかな。
いや、天才にじかに会ったことがないので分からないですが、こんな特殊な性格の人ばっかりじゃないですよね、たぶん。
まあ普通の性格だと絵にならないんでしょうけど。

美術品の価値って誰が決めるのか? という点も興味深かったです。
映画はフィクションですが、見抜ける人たちは「前のほうがよかった」「俺だってそう思う」と言っていて、見抜けない人たちが500万円という値段を付ける。
500万円の価値があるのかどうかは市場が決める。
ね、不思議な話ですわ。


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映画「Mother」

長澤まさみが日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を取っていて、あら面白そうってことでNetflixで見ました。
結論、失敗。
以下、ネタバレありです。







秋子(長澤まさみ)は自堕落なシングルマザー。
息子の周平を奴隷のように扱い、学校へ行かせようともしない。
男をとっかえひっかえしてはその日暮らしをしていたが、やがて妊娠。
付き合っていた遼(阿部サダヲ)には逃げられ、親に金の無心をするが断られて、自暴自棄に拍車がかかり……。

長澤まさみがすごく上手くて、息子を怒鳴って服従させる演技や、何よりその目付きが。
子どもなんてどうなろうと知ったことか、みたいなセリフを吐くときの目付きが、ビー玉みたいな目で怖いのなんのって。
気だるげに煙草をふかすシーンも堂に入ってたし。

そして男たちの途轍もないだらしなさ。
ちょっと長澤がエロい視線を投げただけで、手もなく引っ掛かるんだもの。

これ、実話をもとにした映画らしいですが、息子も息子だわ。
もうババア(息子からみたら祖母)をヤって金を盗るしかないね、とつぶやく母親に従うってどうなのよ。
事件後も母親をかばって全部罪をかぶってしまうし、んもう理解不能。
シャバにいても良いことないし、ムショのほうが3食たべられて本も読めるって……そっちは分かる気もするけど。

ラスト、母親は後悔してるのか? うーん、してないよね。
という救いのない話。
見なければよかった。

映画「Fukushima 50」

金曜日に放送されたものを録画して見ました。
福島原発事故について、今までよく知らなかったことも描かれていて、個人的には見てよかったと思いました。
結果を知ってるだけに(いまだにこの問題はまったく収束してないし)、出だしから見るのが苦しくて、何度も挫けそうになりましたけど。
これは日本人なら見ておいたほうがいいよ、うん。

見終わってから、評論家や素人のレビューを読みましたが、批判している人も結構いるんですね。
総理大臣の描き方がひどすぎるとか、彼の行動を捻じ曲げて捉えてるとか。
まあ言った、言わないの世界?
あんなにわめき散らしていたとは思わないけど、100パーセントのドキュメンタリーじゃないんだから、大筋で合ってればいいと思うけどな。

あとは緊迫した場面でセリフを言う人がひとりひとり順番こみたいになってて、卒業生を送る言葉ですか? とか。
それを言い出したら映画として成り立たないっしょ。
誰もつっかえたり言い間違えたりしないとか、そういう話になっちゃうでしょ。
そういうのが気になるなら映画を見るなとしか。

ま、何だって文句つけたい文句マンはいるよね。
それはさておき、本当にあの事故は日本の危機だったのですね。
2号機が爆発しなかったのは奇跡だったって、怖すぎるんですけど。
北関東住みの私だって、避難させられるところでしたわ。

事故後、しばらく東電は批判にさらされましたけど、少なくとも現場で働いていた人たちは命がけで処理にあたっていたと思います。
その目線で作られた映画なので、政府の描き方ガーとか、こまけーこたぁいいんだよ! と思いましたです。

映画「アリー スター誕生」

Amazon primeで見ました。

小さなバーで歌手として働くアリー(レディー・ガガ)。
そこへ偶然訪れた人気歌手ジャクソン。彼はアリーの才能に気付いて、やがて自分のライブに招待する。
大観衆が見つめる中、アリーは戸惑いながらもジャクソンと共に歌い、歓声を浴びる。
ほどなくしてアリーは大物プロデューサーにも認められて、スターへの階段を着々と登ってゆく。
いっぽうジャクソンはアル中が悪化して、2人の関係にもヒビが入り……。

この映画の見どころ、いやさ聞きどころはやっぱりガガ様の歌でしょう。
歌うまなのは知っていましたが、こんなにすごいとは。
何気なくアカペラで歌うシーンであっても場の空気が変わるほどの声量だし。
本気だして歌うシーンでは感動して涙が出てきたし。
なんつーか声の芯が太いのよ、揺るぎがないのよ、まるで島津亜矢(←私の評価基準となっている)なのよ。
そんなガガ様なのに、役では「鼻が高すぎるって言われたの」なーんて自信なさげに言うのです。
アメリカでも!? 女性歌手に容姿を求めるの!? ってびっくりさ。

ジャクソンとの恋愛の部分も、まあ型通りではあったけどよく描かれていました←ウエメセ
アリーはジャクソンに、見出してくれた恩義も感じていただろうし、男性として好きになりすぎていて、かわいそうなほどでした。

あとはアルコールとドラッグにおぼれるジャクソンがリアルでした。
以前有名ピアニストが睡眠薬が手放せないと言っていましたが、げーのー人も大変だわ。

映画「グリーンブック」

Amazon primeで見ました。

60年代のアメリカ。
イタリア系白人のトニーは職を失ったタイミングで、黒人ピアニスト・シャーリーのツアーに運転手として同行することになる。
人種差別が色濃く残る南部を旅する2人。行くさきざきでトラブルに見舞われるが……。

実話をもとにした映画だそうで、半世紀前のアメリカってこうだったんだ! という驚きとともにみました。
シャーリーはアメリカ随一の天才ピアニストなのに、黒人というだけでレストランに入れなかったりします。
演奏会場は金持ち相手の一流ホールだったりするのに、トイレさえ使わせてもらえないのです。
それでもシャーリーは粛々とピアノを弾きます。
お調子者でがさつなトニーは、自身もそれまで平気で黒人差別をしていましたが、シャーリーとともに旅をするうち、次第に「これっておかしくね?」と気付きます。
そのトニーの心が変化してゆく様が、この映画の見どころでしょうか。

人種差別という重いテーマがあるものの、ふふふと笑える部分もたくさんありました。
出始め? と思われるケンタッキー・フライド・チキンの描写とか。
うまいうまいと車中でむさぼり食うトニー、ブランケットに油が付く、衛生的に疑問があるし要らないと固辞していたシャーリーが、ひとくち食べて「!」ってなるシーンが笑えました。
ケンタ、おいしいよねぇ。

あまり期待しないで見た映画でしたが、とってもいい映画でした。

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